ここでは,中学校の教科書では発展的な学習になっていた,解の公式について扱っていきます。
解の公式は平方完成において2次方程式の係数を文字で表し,
その結果から2次方程式における公式として導いたものです。
では,平方完成でも触れましたが,解の公式を導いてみましょう。
まずは文字を使ったー般式で考えていきましょう。
文字を使って考えていく2次方程式を,
とします。このとき,2次方程式を考えていますので,
とします。
はじめにaキ0より,
の係数の
で両辺を割ります。
となります。
このときに,
が必要となります。もし
であったならば,
で割ることはできないからです。
もし,記述の問題であれば必ず書いておきましょう。細かいことのように思うかもしれませんが,
記述では,減点の対象になってしまいます。
次に,
の係数の
の
の2乗である
を加えた項と引いた項をつくります。
となります。
上記の様にすることで,下式のように下線部が因数分解をして平方の部分ができます。
そして,定数項の部分を右辺に移項し,両辺の平方根をとります。
左辺にある定数の部分を右辺へ移項して
を求めます。
最後に右辺を整理して,
となります。このとき平方根の中に
という式があらわれます。
この式は2次方程式において,
解の個数を調べるために判別式として利用できるものです。
まずはしっかりと解の公式を覚えて,式が使えるようにしていきましょう。
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